リーガロイヤルホテルが「最高級ホテル」を京阪渡辺橋駅直結で建設。2017年開業。既存ホテルは建て替えへ

東京や大阪で「リーガロイヤルホテル」を運営するロイヤルホテルが、大阪市中心部の中之島地区に新しいブランドの高級ホテルを開業すると発表しました。開業予定は2017年夏。現在のリーガロイヤルホテルよりも格式が高い「最高級ホテル」です。

新ホテルは、中之島フェスティバルタワーと正対し、朝日新聞社などが建てる高層ビルに入居します。京阪電鉄中之島線の渡辺橋駅直結で、地下鉄四つ橋線肥後橋駅からも至近。JR大阪駅桜橋口からも徒歩10分あまりで、大阪市内では好立地といえる場所です。

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ホテルは小規模で部屋を広く

このビルは地上41階、地下4階建て、中下層階はオフィスになる予定です。新ホテルはビルの40階にフロントロビーとレストランを設け、33~37階を客室階、38~39階に宴会場とチャペルをつくります。

客室数は170と小規模にする一方で、部屋面積は全室50平方メートル以上と広くします。全室50平方メートル超という部屋の広さは、東京や大阪に進出している既存の外資系高級ホテルを超えて国内最大級となります。スパやフィットネスジム、プールなど滞在者向け施設も充実させます。

リーガロイヤル新ホテル

既存ホテルは建て替えへ

1泊1室の料金は4万~6万円程度を予定し、既存の外資系高級ホテルと同水準。大阪市内のホテルとしてはかなり高い価格設定です。年間売上高は40億円前後を見込みます。

リーガロイヤルホテルは、この新ホテルの西1キロほどの場所に本社のある「リーガロイヤルホテル」も運営しています。こちらの既存ホテルは建て替えます。建て替え後の開業は2021年をメドとし、今後2~3年をかけて具体的な再建計画が立てられるとのことです。

大阪では最近、高級ホテルの開業が相次いでいます。2013年6月にはうめきたエリアのグランフロント大阪にインターコンチネンタルホテル大阪が、2014年3月にはあべのハルカスに大阪マリオット都ホテルが開業しました。西梅田にはザ・リッツカールトン大阪があり、老舗の帝国ホテル大阪やホテル阪急インターナショナルも健在です。

リーガロイヤルの新ホテルは、こうした既存の高級ホテルと施設やサービスの面で違いを打ち出せるかがポイントになるでしょう。京阪渡辺橋駅前という立地は悪くありませんが、梅田エリアに比べるとやや不便です。

また、リーガロイヤルホテルの建て替えも注目点です。リーガロイヤルホテルは大阪の高級ホテルとしては老舗で、客室数は972と大阪で最大。1泊1万円程度のシングルルームから100万円程度のスイートルームまで幅広い客室を備えていて、大阪を代表するホテルとして知られてきました。

これが建て替えのためとはいえ一時閉館することになれば、その影響は大きくなります。新ホテルは既存のリーガロイヤルホテルとはやや客層が異なりますから、常連客は他のホテルに移るでしょう。リーガロイヤルホテルの再建計画が開始されれば、大阪ホテル事情はこれまでとは少し異なるものとなるかもしれません。

リーガロイヤルホテル

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