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クフ王のピラミッドで「新空間」を発見。「大回廊」には個人でも入れるよ!

NHKも特番で報じる

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エジプト・カイロ近郊にあるクフ王の大ピラミッドの中心部に、大きな空間があることが、わかりました。名古屋大や名古屋大や高エネルギー加速器研究機構など国際グループの研究によるもので、NHKが特番で大きく報じました。

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スキャンピラミッド

クフ王の大ピラミッドは、230メートル四方で、高さ139メートル。紀元前2500年頃に建てられました。中世以降、内部調査が行われてきましたが、内部から財物やミイラなどは見つかっておらず、その詳細は現在も分かっていません。「クフ王」と書きましたが、本当にクフ王が作らせたものなのかも定かではないのです。

この大ピラミッドの謎に挑むべく、日本、フランス、エジプトなどの研究機関が参加する「スキャンピラミッド」プロジェクトが実施されています。物理学の手法を使って、宇宙放射線が大気中で原子に衝突して発生する「ミューオン」と呼ばれる素粒子を測定し、X線撮影のようにピラミッド内部を透視するというものです。

名古屋大学の森島邦博特任助教らが、ミューオンを検出できる特殊な板をピラミッド内部に設置。撮影データを解析した結果「大回廊」と言われる通路の上部に「旅客機サイズ」の巨大空間があるのを見つけました。研究成果は、英科学誌ネイチャー電子版に2017年11月2日に掲載されました。

ギザのピラミッド
筆者撮影

新たな発見ではない?

エジプト考古学者の中には、この論文に反発する意見もあるようです。

AFP2017年11月5日付によりますと、このスキャンピラミッドのザヒ・ハワス委員長自身が、これは新たな「発見」ではないとしたうえで、「ギザの大ピラミッドはもとから空洞だらけで、空洞がみつかってもそれが直ちに秘密の部屋の存在や新発見にはつながるものではない」と述べたと言うことです。

要するに、大回廊の上部に空間があるのは確かなようだけれど、空間自体はピラミッド内部にたくさんあるので、そこだけに注目するのは適切ではない、ということなのでしょう。

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NHKも支援

さて、クフ王の大ピラミッドは観光客も入ることできます。1日300人限定で、ピラミッド内部に入るチケットが販売されており、一般人も購入できます。このほか、ツアーなどでピラミッド内部見学が組み込まれているものもあります。

テレビでオンエアされた「大回廊」にも、一番奥の「王の間」(玄室)にも入ることができます。どちらも薄暗く息苦しいですが、4000年前にこんなものを作った人がいるのか、と気が遠くなりそうな空間です。

これからは大回廊に入ったら、上部を眺めてみて、「この上にさらに空間があるんだ」と想像を膨らませてみるのも楽しそう。今回発見された「新たな空間」には、入ることはできません。念のため。

クフ王のピラミッド玄室
玄室。筆者撮影

NHKは煽りすぎ?

さて、冒頭のスキャンピラミッドプロジェクトは、NHKも支援しており、これまでも研究の経過を「シリーズ古代遺跡透視」として特番で報じてきました。今回は、「ネイチャー」掲載にあわせてNHKスペシャルを組み、「大ピラミッド 発見!謎の巨大空間」(2017年11月4日21時)として、週末のゴールデンタイムにオンエアしました。

番組は、スキャンピラミッド計画と、ミューオンによる透視の手法を解説した上で、ドキュメンタリーとして研究者たちの姿を追うという構成。未知の空間の発見までを、科学者の挑戦ストーリーとして描いています。

終盤には、「そこに財宝が隠されているのではないか」という話で番組を盛り上げましたが、これは何の裏付けもない「想像」の域を出ず、NHKが自社ネタを煽りすぎていた印象。とはいえ全体として、最新のピラミッド研究をのぞき見るには興味深い番組だったと思います。

再放送が11月8日の00時10分(7日深夜)に予定されているので、見逃した方は録画しておいてもいいのではないでしょうか。(鎌倉淳)


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