ピーチ航空の2013年3月決算は売上高143億円、営業損失は9億円、純損益は12億円の赤字と健闘。今年度黒字化も視野。

格安航空会社LCCのピーチ・アビエーションは、事実上の初年度で143億円の売上があったことがわかりました。同社第3期にあたる2013年3月期の決算で、売上高143億8700万円、営業損失9億6000万円、経常損失12億100万円。当期純損益は12億900万円の赤字でした。

ピーチ・機体
  (画像:ピーチウェブサイトより)

ピーチ航空は2012年3月1日に初就航しましたので、今回の決算が運航開始後の通期での初めての決算です。

ピーチ航空は、2013年8月現在で、国内7路線、国際3路線の計10路線を運航しています。2013年度の搭乗率は78%と、LCCの採算ラインといわれる水準の80%には及んでいません。

売上高143億円に対し営業赤字が9億円というのは小さい額ではありません。しかし、事実上の初年度などの諸事情を考慮すると、この程度の赤字ですんでいるのは健闘といっていいのではないでしょうか。就航直後は、セールを連発し、格安価格をアピールしていたピーチ航空ですが、最近は以前のような破格値は少なくなっています。となると、最近はそれだけ客単価も上がっているのは間違いありません。

同社は今年度にあたる2014年度3月期での黒字化を目指しています。初年度の決算の赤字がこの程度ですんでいて、客単価も順調に上がっているならば、目標の黒字化も実現するかもしれません。

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