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丘珠空港は変わるか。札幌中心部への連絡バス運行と、FDAのジェット機試験飛行へ期待

丘珠空港は、札幌市中心部から6キロメートルの距離にあり、本来、利便性の高い空港です。しかし、1500メートル滑走路しか持たないため、飛行機の発着は少なく、市内へのアクセスも貧弱でした。市内連絡バスの運行区間は地下鉄栄町駅~丘珠空港間のみ。たった6キロ程度のなのに、札幌市中心部へはバスと地下鉄を乗り継がなければならないのです。

この不便が、ようやく改善されることになりました。札幌市が6月から3カ月間、丘珠空港から札幌中心部行きの連絡バスを運行することを決めたからです。平日に1日7往復程度のバスが運行されます。

丘珠空港
写真:札幌丘珠空港ビルホームページ

運行事業は札幌市が北都交通(札幌市)に200万円で委託することで実現しました。6月の運行予定は、平日往路が7便、土日は5~6便で、7月には増便される見込みです。運行経路は大通西6丁目(北都交通本社前)を出発し、大通西3丁目(大通ビッセ南側)、札幌駅前、地下鉄東豊線栄町駅の順で経由し、丘珠空港に到着します。

復路は平日、土曜日は8~9便、日曜日は6~7便が運行されます。丘珠空港を出発し、栄町駅、全日空ホテル前、札幌駅前を経由し、終点は大通西3丁目となります。

丘珠空港には、かつては北海道各地へプロペラ機が飛んでいましたが、最近は減少気味です。とくに、2010年にANA系が全路線を新千歳に移管してからは、北海道エアシステム(HAC便)のみになってしまっています。そのHACが、2013年7月から丘珠~三沢線を開設します。今回のバス運行の背景には、丘珠空港から中心部へアクセスする場合の利便性を高め、HACの新規就航を側面支援する狙いがあるとみられます。

また、丘珠空港には、7月7日に、フジドリームエアラインズ(FDA)がジェット機ERJ170(76席)を使って試験飛行(離着陸テスト)を行う予定もあります。丘珠空港の1500メートル滑走路ではジェット機の就航は難しいとの見方もありますが、同社は夏季のみなら運航可能とみているようです。試験飛行とあわせて、丘珠空港の滑走路と駐機場の舗装の強度も調査しています。こうした問題が解決されれば、丘珠~静岡間の臨時便が今夏にも就航する可能性があるようです。

丘珠空港の発着枠は、1日44便が上限となっていますが、現在は、HACのプロペラ機サーブ340B-WT(36席)による1日24便の運航にとどまっています。小型ジェット機の離着陸が可能になれば、ビジネスジェットやチャーター便の就航が期待されます。新千歳と違って使いやすい時間帯の発着枠に余裕があるのもメリットでしょう。

「丘珠空港の有効活用」は、札幌市で永年唱えられてきたお題目。しかし、これまで活用は何一つ進んでいないというか、むしろ退化している印象しかありませんでした。滑走路延長によるジェット化が模索された時期もありましたが、周辺住民の反対などで完全に頓挫してしまっています。

今回の施策は、滑走路延長に比べればささやかですが、実現・継続できれば効果は高く、丘珠空港に変化をもたらすかもしれません。とくに、FDAの挑戦には期待したいところです。

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