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長崎新幹線でフル規格とミニ方式を調査。整備手法を再検討へ

建設費や投資効果、収支採算性などを試算

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九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)で、フル規格とミニ新幹線方式での調査が行われる見通しとなりました。与党検討委員会が国土交通省に要請しました。

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建設費や投資効果などを確認

九州新幹線西九州ルートに関して、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム九州新幹線検討委員会(与党検討委員会)は、2017年9月27日、国土交通省に対し、新鳥栖-武雄温泉間の整備に関する調査の要請をしました。

フル規格化した場合とミニ新幹線方式を導入した場合の建設費や投資効果、収支採算性などを試算し、山陽新幹線への乗り入れの可否などを確認したうえで、2017年3月末までに報告するよう求めたものです。

同区間はフリーゲージトレイン(軌間可変列車:FGT)による運行を計画していましたが、開発のメドが立っていません。与党検討委員会はFGTについても再調査を要請し、フル規格、ミニ、FGTの3方式から整備手法を再検討する見通しです。

フリーゲージトレイン

フル規格化の要望強まる

九州新幹線西九州ルートは、2022年に武雄温泉-長崎間がフル規格で開業することが決まっています。当初の計画では、FGTによる博多-長崎間の直通運転が予定されていましたが、FGTの開発が難航。当面は武雄温泉駅で在来線特急と新幹線列車を接続する「リレー方式」で運行することが決まっています。

FGTの開発見通しがつかないことから、長崎県では全線フル規格化を要望する声が強まっています。しかし、佐賀県は巨額の建設費負担を嫌って受け入れていません。そのため、フル規格にする場合は、佐賀県のメリットになる形を作ろうと、佐賀空港を経由する案などの意見が出ているそうです。

ミニ新幹線については、改軌工事のために長期間運休しなければならないという問題や、改軌後に貨物列車や普通列車の運行形態をどうするのかという検討課題があります。こうした課題を克服できればミニ新幹線は有力な選択肢になるでしょうが、できなければフル規格化が真剣に検討されそうです。(鎌倉淳)


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