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三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の南大夕張駅跡に行ってみて思ったこと。古い鉄道車両には遺産的価値がある

北海道最後の私鉄として知られていたのが、三菱石炭鉱業大夕張鉄道線。40代の方ならご記憶の方もいらっしゃるでしょう。廃止されたのは1987年ですが、今も当時の車両が当時の駅に残されていて、三菱大夕張鉄道保存会が保存・修復作業を続けています。年に1度の「汽車フェスタ」というイベントが開かれたので、行ってみてきました。

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貨車と客車6両が保存

三菱石炭鉱業鉄道大夕張鉄道線は、清水沢~大夕張炭山間17.2kmを結んでいました。大夕張炭山閉山後、1973年に南大夕張~大夕張炭山間が廃止され、清水沢~南大夕張間7.6kmに短縮されています。その後1987年に、南大夕張炭鉱の経営合理化の一環として全線が廃止されました。

南大夕張駅跡地に、当時の車両が保存されています。新千歳空港からクルマで1時間。かつての駅跡に到着すると、客車と貨車の計6両が連なっています。この日は「汽車フェスタ」ということで、ライブイベントも行われていました。

南大夕張
南大夕張イベント

30年ぶりに乗車車両と再会

筆者は1985年に、ここを訪れたことがあります。ですから、30年ぶりにこの地を踏んだことになります。

当時乗ったのがナハフ1という車両。これは三菱石炭鉱業線の自社発注車両です。

1985年
ナハフ1

2015年
ナハフ1

今年、保存活動をしている南大夕張鉄道保存会の方々の手で、ナハフ1に白帯が入れられたとのこと。白帯は1950~1960年代に、国鉄車両との区別を付けやすいように入っていたそうです。

それにしても、30年前に乗車して、廃線になった鉄道の車両が今も残されていて、30年ぶりに再会できるとは。感動というか、不思議な感覚です。30年。短い期間ではありません。保存活動を行ってくださった方々には、頭が下がります。

栄光の時代の余韻

筆者が訪れた1985年に、南大夕張炭鉱では大きな事故が起きました。それをきっかけに閉山への流れができていきますが、訪問当時はまだ炭鉱は開いていて、全盛期の余韻が残ります。人通りもそれなりにあったと記憶しています。

南大夕張

今はすっかり寂れてしまいました。大きな車庫も、駅前のガソリンスタンドも消え失せています。奥には大きなダムが見えます。このダムによって、上流の大夕張地区は水底に沈んでしまいました。

南大夕張

南大夕張駅。かつては雰囲気のいい駅舎がありましたが、今は空き地です。

1985年
南大夕張駅舎
2015年
南大夕張駅跡

南大夕張駅のあったエリアは南部地区といいますが、ここに立ってかつての炭鉱街の賑わいを想像することは難しいでしょう。

南大夕張駅前

古い商店街の空き家が、ここに栄光の時代があったことを感じさせてくれます。

集落じたいが消えてしまわないか

北海道の鴻之舞では、金山の閉山により、鉄道が失われたのはもちろん、町が丸ごと消え去って原生林に埋もれていきました。この写真は鴻之舞に残された廃屋です。

鴻之舞

それに比べると、南大夕張はまだ町の姿を残しています。それでも、これからさらに人口減少が進んでしまうと、ここも集落じたいが消えてしまわないか、ちょっと心配になりました。

南大夕張の古い街並みは、炭鉱の全盛期を語る貴重な歴史的遺産です。三菱石炭鉱業線の鉄道車両も、やはり遺産的価値があります。どちらも末永く保存されることを祈りたいものです。

鎌倉淳ブログ 30年後の三菱石炭鉱業鉄道。1985→2015」に簡単なルポと写真を掲載しています。ご興味のある方はご覧ください。

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