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「ローカル路線バス乗り継ぎの旅第18弾 御殿場~直江津」の正解ルートは? 選択肢豊富で複数の到達解あり 

テレビ東京系列の「ローカル路線バス乗り継ぎ人情ふれあい旅」(ローカル路線バス乗り継ぎの旅)の第18弾が放送されました。これは、太川陽介と蛭子能収がローカル路線バスを乗り継ぐテレビ番組です。今回のマドンナは野村真美でした。

第18弾の目標は、静岡県御殿場駅から新潟県直江津駅まで、路線バスを乗り継いで3泊4日で到達する、というものです。このルートに関して検証してみましょう。

なお、以下はネタバレ100パーセントです。また、結果論100パーセントです。ご理解のうえ、お読みください。

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実際ルート

まず、第18弾で実際に3人が旅したルートは以下のようになりました。時刻表上の定刻を示しています。実際の旅では多少のずれがあったと思われます。

▽1日目
御殿場駅8:10→9:20河口湖駅→徒歩800m→みはらし前10:11→11:20甲府駅南口13:50→14:32韮崎駅15:35→16:15下教来石→徒歩5.2km→17:54 小淵沢駅

▽2日目
小淵沢駅10:15→10:55八ヶ岳美術館/ペンション上11:36→11:47原村役場12:15→12:47茅野駅13:40→14:25東白樺湖/白樺湖バスステーション15:10→15:46芦田バスステーション/立科町役場前16:30→16:57大屋駅17:17→17:36上田駅

▽3日目
上田駅7:40→7:54信州上田医療センター8:58→9:42坂城駅10:35→10:44上山田力石公民館11:09→11:55戸倉駅12:17→12:51屋代駅13:30→13:58松代駅14:00→14:29長野駅14:40→15:43牟礼

▽4日目
飯綱町役場8:55→9:24黒姫駅10:10→10:22野尻湖入口→徒歩3.9km→関川関所12:34→12:43妙高高原駅13:00→13:21赤倉温泉/赤倉本通り13:50→14:25関山駅→徒歩7km→原通入口17:40→18:07新井バスターミナル18:50→19:17本町四丁目19:34→20:06直江津駅

ローカル路線バス201409
写真:テレビ東京ホームページより
ローカル路線バス乗り継ぎの旅 第18弾  静岡・御殿場~新潟・直江津
太川陽介/蛭子能収/野村真美

南アルプスルートを通らなかった理由

今回のロケで、筆者がもっとも不思議に思った点は、なぜ「南アルプスルート」を通らなかったのか、ということです。

というのも、今回のルートを最初に見たとき、筆者は、「南アルプス横断を入れるためのコースかな」と思ったからです。すなわち、甲府から広河原を経て茅野に至るルートで、「南アルプスアルペンルート」という愛称が付けられていて、知る人ぞ知る山岳路線です。ダイナミックで、映像的にもいい絵になるかと思ったのですが、このルートではありませんでした。

時刻表で調べると、以下のようにつながります。

▽1日目
甲府駅13:00→14:53広河原15:00→15:25北沢峠 16:00→16:15仙流荘17:00→18:15茅野駅18:40→19:34岡谷駅

ただし、このルートには問題がありました。というのも、南アルプスルートは、今年7月8日に発生した土砂崩れの影響で通行止めになっていたからです。当初は7月下旬に復旧予定とアナウンスされていた記憶があるのですが、実際には遅れに遅れ、結局8月29日まで通行止めが続きました。ロケは8月後半に行われたようですので、ロケの時期も通行止めだったと思われます。

まったくの想像ですが、ロケの計画を立てたときにはこのルートを念頭に入れていて、土砂崩れが起きたものの、ロケ日までには復旧していると踏んで段取りをしていたのかもしれません。

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南アルプスルートが通れていたら

南アルプスルートは、週末運行が主体ですが、夏休み期間は平日も運行されます。仮に南アルプスルートを通り、松本方面へ抜けるとすれば、以下のようにつながります。

▽2日目
岡谷市役所7:42→7:59塩嶺病院→徒歩3km→御立野口10:01→10:27塩尻駅12:40→13:07松本病院→徒歩700m→村井駅14:44→15:14松本バスターミナル15:40→16:24四賀支所→徒歩8km→明科駅19:40→20:12古坂

▽3日目
古坂6:52→7:04川口7:49→8:04新町9:05→9:42長野バスターミナル→徒歩→長野駅11:05→12:08牟礼/飯綱町役場前13:23→13:52黒姫駅14:00→14:12野尻湖入口→徒歩3.9km→関川関所15:27→15:46杉野沢15:54→16:12妙高高原駅16:25→16:46赤倉温泉/赤倉本通り16:55→17:30関山駅

▽4日目
関山駅→徒歩7.2km→新井南小学校7:07→7:28新井バスターミナル7:31→8:03本町四丁目8:35→9:08直江津

上記は松本経由にしてみた一例ですが、宿泊地に難があります。もし南アルプスルートをとったとしても、番組コースのように蓼科から上田を経由した方がいいでしょう。もちろん、それでもたどり着けます。

しかし、重ねて書きますが、上記ルートはロケ日には通行止め部分があり、実行不能でした。

なぜ菅平を考慮しなかったのか

もう一つ今回のロケルートで不思議だったのは、ルイルイこと太川陽介が、なぜ「菅平ルート」を取らなかったのか、という点です。上田から長野に至る道路としては、千曲川沿いルートと、菅平ルートがあります。バスの旅では、「鉄道沿いはバス路線が少なく、鉄道から離れた観光地はバス路線が豊富」というケースが少なくありません。地図を見ると、上田から菅平を経て長野に至る道路があり、ここにはバスが走ってそうに見えます。一方、千曲川沿いは鉄道に沿っています。したがって、「ローカル路線バス的判断」に従えば、菅平ルートを選んでも不思議はないからです。

実際には、菅平から長野に抜けるバスはありません。したがって、菅平を選ばなかったルイルイの判断は正しいのですが、最初から菅平ルートが全く考慮にも入っていなかった様子なので、少し不思議に思えました。理由はわかりませんが、ルイルイは、菅平の先にバスがないことを知っていたのかも知れません。このあたりは東京から近いリゾート地ですので、ルイルイに土地勘があっても不思議はありません。あるいは、ルイルイの手持ちの地図にバス路線のマークが全くなかったからでしょうか。

最短ルートは?

では、今回の最短ルートはどうなるのでしょうか。

正直なところ、今回はルート選択の余地が広いので、全てを検証するのは難しいです。全体的なコースを俯瞰すると、塩尻・松本を経由するルートの場合、明科駅付近で長距離徒歩がありますし、明科から分け入っていく国道19号線も難所になります。このエリアはバス便が乏しいことにくわえ、宿泊がしにくいので、時刻表上は可能であったとしても実現できるかはわかりません。したがって、ルイルイが通った茅野へ出て蓼科エリアを縦断し、長野から北上する、というコースが「正解」と考えていいでしょう。

小淵沢から茅野へが難所になっていましたが、ここを乗り切る他のルートは見当たりませんでした。小淵沢と茅野の間にある富士見町が、コミュニティバスを全てオンデマンドに切り替えてしまったようで、この区間が「路線バス不毛の地」になってしまっているからです。

一方、長野・新潟県境越えに関しては、白馬から糸魚川へ抜けるルートも選択肢としては存在します。長野駅から白馬方面へは路線バスが豊富ですので到達は容易です。

▽3日目
長野駅東口15:00→16:30栂池高原16:39→16:59南小谷駅17:53→18:29大網

▽4日目
大網6:52→6:59平岩駅→徒歩12km→根知新道11:22→11:40糸魚川駅→徒歩→本町十字路12:49→13:19能生案内所14:09→14:57直江津駅南口

このルートが、実現可能な「最短ルート」と思われます。大網の宿泊が現実的か、という疑問は残りますが、送迎をしてもらえるなら、近くに宿はありそうです。

このルートの場合、県境での平岩から根知へのバスが1日1本ながら存在します。そのバスにタイミング良く乗れればなかなか優れたルートですが、そのためには、以下のような乗り継ぎが必要になります。

長野駅10:40→12:10栂池高原13:45→14:10南小谷16:22→16:46平岩駅前17:05→17:40糸魚川駅

県境を歩かずに済むのは魅力的ですが、3日目の10時40分に長野駅に着いている方法が見つかりませんでした。

本町四丁目で降りなかったら?

最後に気になるポイントとしては、「もし、本町四丁目で降りずに中央病院まで行っていたらどうなっていたか」という点もあります。

これについては、新井発のバスが中央病院に着くのは19時30分、直江津行きの最終バスは19時25分に中央病院を出ますので、間に合わなかった、ということになります。ですから、本町四丁目下車を決断した「ルイルイグッジョブ!」です。

とはいえ、もし間に合わなかったとしても、実は本町四丁目を20時03分に出るバスに乗れば、当日中に直江津に着くことはできます。中央病院から本町四丁目まで30分で歩くことは不可能ではなさそうです。

あるいは、中央病院から直江津までは7km程度ですので、19時半に歩き始めれば21時には着くことができたでしょう。ですから、最後の乗り継ぎがどうであろうと、歩けば直江津に着くことは可能だったわけです。

今回は他にも正解がありそうで、全てを検証しきれませんでした。たとえば、仮に菅平に迷い込んだとしても、峠を歩けばリカバーできたかもしれません。つまり、全体的には簡単なコースだったといえます。

※掲載時刻は確認しましたが、間違いや勘違いがあるかもしれません。その場合はご容赦ください。また、別ルートなどお知らせくださいますとうれしいです。

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