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ピーチ航空、エアアジア、ジェットスターで相次ぐ「秋のセール」がやや不振?。格安運賃でも売れ残る理由は何か

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ピーチ航空、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンが、相次いで「秋のセール」を実施しています。値段は安く、ピーチ航空の「秋の大満足セール」では大阪から九州各地が2000円~4000円程度、札幌が5000円程度。エア・アジアジャパンの「秋のビッグセール」では、東京から福岡、札幌が3000円程度、沖縄が5000円程度です。ジェットスター・ジャパンの「秋のセール」は大阪から札幌、福岡、沖縄が3000円程度、東京から札幌、福岡、沖縄が3000円から5000円程度に設定されています。

いずれの運賃も、これまでの国内線の交通機関の常識からすればありえないくらいの「激安」です。東京から那覇まで飛んで5000円なんて、ほんの1年前には夢物語でした。

エアアジア・ジャパンの初号機(写真:エアアジア・ジャパン)

にも関わらず、こうしたセールの売れ行きが、それほどでもありません。当サイトが確認した限りでは、日時を限定しなければセール価格の「即時完売」はほとんどなかったようです。もちろん、週末の使いやすい時間帯のセールはすぐに売り切れてしまいますが、平日の時間帯の悪い便はあまり売れ行きが良くない様子でした。

気になったのは、今回のセールが遠い将来のセールではなく、利用期間が10月~11月にかけて設定されていたこと。つまり、ある程度「予定が組みやすい」タイミングはずのですが、それでもあまり売れていないのです。

原因を考えてみますと、日本人は「平日になかなか仕事を休めない」ということに行き着くかもしれません。1ヶ月先の有給を確定させることすら難しい人が多いという現実。そのため、いくら安くても「平日に旅行は行けない」となってしまいます。LCCのターゲットはレジャー客ですから、平日であってもレジャー客をつかまなければならないはず。しかし、それが困難なことを、この「セール運賃の売れ行き」は示しているのかもしれません。

セール運賃というのは、利益度外視のPRの側面もあります。そのため、セールが売れなくてもLCCの経営が揺らぐということには直結しないでしょう。経営のポイントは高単価の客をいかに多くつかむかであり、そのためには直前予約の高い値段で利用してくれることが、航空会社にとってはありがたいこと。しかし、セールの集客に苦戦している会社が、「直前予約の高単価の客」をつかめているのかは、微妙な気もします。

また、国内LCCのうち、ある程度時間を読めて利用しやすいのはピーチ航空くらいで、ジェットスターとエアアジアは定時率が低く、レジャーであっても利用しにくい、という現実もあります。セール運賃の価格なら「安いから遅延も仕方がない」と思えますが、1万円以上を支払うなら「定時率の高い」大手航空会社の割引運賃を利用する、という人も多いのではないでしょうか。

激安セール運賃があまり売れていない、という理由にはいろいろあるでしょうが、LCCの国内定着を占ううえでは、やや不安に思えてしまいます。

激安エアラインの時代


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