LCCで日本からヨーロッパに行く方法を考えてみる。東京からパリへの「最強のLCC」は、あの航空会社。

格安航空会社LCCが日本でも世界でも増えています。じゃあ、今年の夏の旅行はLCCで海外旅行をしよう! とお考えの人も多いはず。LCCなら安いから「いっそヨーロッパまで行きたい!」なんて考えている人もいるかもしれません。では、LCCでヨーロッパに行けるのでしょうか?

賢明な読者のみなさまはご存じだと思いますが、日本からヨーロッパへLCCの直行便はありません。利用する場合は、乗り継ぎとなります。では、どこでどう乗り継いだら行けるのでしょうか。果たしてそれは安いのでしょうか? というか、賢明な読者の皆様は、「安くないし、時間もかかりすぎるだろう」とお考えじゃないでしょうか? しかし、最近のLCCの発達は目を見張るものがあります。ひょっとしたら、安く早くヨーロッパにたどり着けるかもしれません。調べてみました。

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東京~パリまでのLCCルートは?

まず、目的地はヨーロッパのどこでもいいのですが、花の都パリにしておきます。起点は東京と設定しましょう。出発は夏休み最初の土曜日となる7月26日として、片道運賃で検索していきます。検索は航空会社ホームページまたはスカイスキャナーを利用しました。価格は5月下旬の検索日のものです。

まず、日本から西へ行くときのLCCの王道といえば、エアアジアです。エアアジアXが羽田からクアラルンプール便を出していて、クアラルンプールで乗り継げばさらに西へと行けます。

エアアジアのサイトで調べてみると、羽田~クアラルンプールは7月26日23時45分発で、25,000円。クアラルンプールには27日の6時10分に到着します。

パリ

クアラルンプールから西へは、エアアジアでインド、スリランカ、サウジアラビアの選択肢があります。ビザの要件が一番緩いスリランカのコロンボを目的地にしましょう。7 月27日の9時50分発のコロンボ行きに乗り継げます。価格は20,677円。同日10時40分にコロンボに着きます。

コロンボから先は、フライドバイという格安航空会社LCCがあります。この日はもう便はありませんが、翌7月28日午前1時55分発のドバイ行きフライトがあります。18,636円です。午前5時05分ドバイ着。

ドバイからは、トルコの格安航空会社LCCのペガサスエアがあり、イスタンブール乗り換えでパリまでの航空券を購入できます。しかし接続は悪く、次のフライトは7月29日午前3時15分発。イスタンブールには7時05分に着きます。10時30分発のパリ行きに乗り継いで、13時15分、パリ・オルリー空港着です。価格はドバイからパリまでで34,657円です。

パリまではなんと61時間30分

合計しますと、所要61時間30分。片道98,970円です。時間が壮絶にかかるわりに安くありません。コロンボとドバイの乗り継ぎが悪いので、より接続のよい別ルートを探せばもう少し早く行くことはできるかもしれませんが、価格を大幅に下げることは難しそうです。賢明な読者のみなさまの予想は的中です。

ところで、東京からヨーロッパへ、レガシーキャリアを使うとどうなるのでしょうか。スカイスキャナーを使って、7月26日発の東京~パリの片道航空券を検索してみます。すると、アエロフロートが所要時間16時間40分、75,885円と出ました。

結論。日本からパリへの「最強のLCC」は、アエロフロートでした。

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