JR伊東線・伊豆急行のリゾート列車「伊豆クレイル」が小田原~伊豆急下田間で新登場。651 系を改造、時刻表も掲載!

JR東日本が、新しいリゾート列車を導入します。その名も「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」。2016年夏以降、土休日を中心に小田原~伊豆急下田間で運転されます。

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ラウンジ車付きの4両編成

「伊豆クレイル」は常磐線特急「スーパーひたち」などで使用された特急形電車651系を改造した4両編成です。4両中3両(1・3・4号車)が座席車、残り1両(2号車)がカウンターを備えたラウンジ車となりました。

1号車は海側に2名用カウンター席、山側に向かい合わせの座席を配置します。4号車は回転式リクライニングシートと固定式ボックスシートを併用。3号車は海側に面してコンパートメント席を設けます。定員は98名です。

伊豆クレイル1号車イメージ。画像:JR東日本横浜支社
伊豆クレイル3号車イメージ。画像:JR東日本横浜支社

女性を意識した「大人向けの列車」

外観はピンクを主体に女性を意識したデザインに。インテリアは窓に面したカウンター席を設置するなど、伊豆の海沿いの景色を楽しめるような設計で、季節感あふれる内装になっています。

列車名に採用された「クレイル(CRAILE)」は造語。「大人」「成長した」を意味するイタリア語「Cresciuto(クレッシュート)」、列車の「train(トレイン)」、「~に適した」の意味を持つ接尾辞「ile(イル)」を組み合わせたもの。簡単にいうと、「大人向けの列車」ということだそうです。

伊豆クレイル外観。画像:JR東日本横浜支社

伊豆クレイルの時刻表

「伊豆クレイル」は全車グリーン車指定席の快速列車として運行。JR小田原駅を起点とし、東海道線、伊東線を経て伊豆急行に乗り入れ、伊豆急下田まで走行します。2016年夏以降、土休日を中心に1日1往復が設定されます。時刻表は以下の通りです。

【下り】
小田原11:40頃発→伊豆急下田14:06頃着
【上り】
伊豆急下田15:09頃発→小田原17:12頃着
※途中停車駅:熱海、伊東、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津

詳細な時刻表や運転開始日は、今後発表されます。発表され次第掲載します。

箱根・伊豆の回遊手段に

小田原~伊豆急下田というと、ちょっと中途半端な運転区間の印象も受けますが、箱根と伊豆の回遊手段として使ってもらおう、ということなのでしょう。

伊豆急下田を終点に設定した場合、熱海起点だとJR東日本の走行区間が短すぎますし、大船や横浜まで足を延ばすと走行距離が長すぎ、特急「踊り子」との棲み分けが難しくなる、ということなのかもしれません。

特急列車なら1時間40分ほどで走る区間を、豪華な快速列車で2時間20分以上かけてのんびりと旅するわけです。女性をメインターゲットにしたリゾート列車ということで、これまでにない素敵な鉄道旅行を提供してくれると期待しています。

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