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JR東日本が岩泉線の廃止を正式提案。沿線自治体も態度軟化。国道改良で協力し、代替バスへの移管が正式決定へ。

JR東日本盛岡支社が、岩泉線の廃止を正式に提案しました。岩泉線は、茂市-岩泉の38.4kmを結ぶローカル線で、土砂崩れによる脱線事故で2010年から全線運休となっています。

これについて、2013年9月5日、JR東日本は、沿線の岩手県宮古、岩泉両市町と岩手県に対し、恒久的なバス代替輸送を正式に提案しました。

提案内容は以下の通りです。
・廃線に伴う代替バスの運行確保はJRが責任を持つ
・代替バスの運行区間は岩泉線区間を基本とする
・運行本数、停留所、運賃などは鉄道水準を基本に協議を進める
・運行は地元バス業者が行う
・鉄道施設・用地は地元に無償譲渡する

岩泉駅

2市町と岩手県は一貫して路線存続を求めてきました。岩手県は同線の復旧費が、JRが試算した130億円の6分の1で済むとの試算も公表していました。

今回の提案について、岩泉町の伊達勝身町長は「鉄道復旧の考えが示されず遺憾だが、現在の状況が続くのは望ましいことではない。提案内容を詳しく聞きたい」との談話を出しました。また、達増拓也岩手県知事は「鉄道復旧を求める姿勢に変わりはない。宮古市と岩泉町の意向を確認した上で検討したい」としています。コメントから強硬姿勢は消え、不通から3年の時を経て、地元側が柔軟な姿勢を見せ始めていることがうかがえます。

これを受けて、岩手県は、岩泉線と並行する国道340号の押角峠の道路改良の可能性を検討しはじめました。JR東日本も、押角峠について県が道路改良を行うのであれば協力する、としています。

岩泉線は、200年度の1日1キロ当たりの輸送量が46人で、全国の鉄道で最少でした。利用者数からして、数十億円単位の支出をして鉄道を復旧させるのは現実的ではなく、バスによる代替は妥当と思われます。その結論で最終合意に至るまで、長くはかからないでしょう。

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