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スカイマークの新石垣就航が7月10日に決定。那覇、成田、神戸への路線開設で、石垣島の観光客はどこまで増えるか?

スカイマークの新石垣空港への就航日が2013年7月10日に決定しました。新石垣空港には6月にピーチ航空が就航しますので、格安系エアラインとしては2社目になります。

スカイマークが石垣に路線開設することは既定事項でしたが、驚いたのはそのネットワーク。那覇~石垣線に1日4往復を運航、さらに成田~石垣、神戸~石垣の2つの本土路線をそれぞれ1日1往復設定しました。石垣から沖縄本島、関西、関東へ一気に3路線6往復を開設したのです。

価格もかなり低く抑えています。那覇~石垣線は普通運賃5,000円均一。本土と乗り継ぐ場合は4,000円になります。本土便は、事前割引運賃の「WEB割21」で成田、神戸ともに12,800円~。変更可能な運賃「フリー14」でともに19,800円~。普通運賃の最高額が26,800円です。本土~石垣便としては破格の安さで、那覇~石垣線と関西~石垣線を開設するピーチ航空と比べても遜色ありません。ピーチは最安値こそ低めですが、検索で表示される運賃はスカイマークの割引運賃より高い場合もありますし、別途手荷物料金や予約手数料もかかります。現時点での運賃水準で比べると、ピーチとスカイマークは互角といえます。

八重山諸島

これに対する既存航空会社(レガシーキャリア)は、現在、新石垣空港に日本航空系のJTAと全日空が乗り入れていて、那覇、関西、中部、羽田などに便を設定しています。このうち那覇~石垣線は、割引運賃で最安値が片道8,600円程度、直前購入の割引で17,000円程度の設定になっています。普通運賃ではなんと23,000円で、スカイマークなら本土に行けてしまうような価格です。しかし、これも今後は割引運賃が大幅に値下がりしていくでしょう。

これだけ航空機の座席供給量が増えて航空運賃が下がると、「既存航空会社の客が激減するのではないか」と心配する声もありますが、おそらくそうはなりません。格安航空会社LCCは新たな観光需要を発掘します。スカイマークとピーチの供給座席の増加分は、そのまま訪島客の純増につながる可能性が高いといえます。事実、LCCの就航で新千歳や那覇空港の利用者は急増しました。LCCは既存航空会社の旅客を奪う側面もありますが、それ以上に新規需要の創出効果も高いのです。

スカイマークの西久保慎一社長は、「那覇~石垣でそんなに大きなコストはかからない。5,000円で十分に採算がとれる」と明かしています。一定の搭乗率さえ確保できれば、それは嘘ではないと思われます。スカイマークは、本土直行便を設定する一方で、那覇接続で本土からの利用者を石垣に運ぶ体勢を整えていて、これは相乗効果をもたらしそうです。

石垣島の強みは、八重山諸島全体のハブになっている点です。竹富島、西表島、小浜島、波照間島、与那国島など、周囲に魅力ある離島が多数あり、その多くへ石垣島から船でアクセスすることが可能です。観光資源が豊富なエリアだけに、石垣島訪問への潜在的な需要は高く、格安航空会社はその顕在化に大いに役立つでしょう。観光客の増加は、八重山諸島ファンには残念に思う人もいるでしょうが、地域振興には素晴らしいことに違いありません。

心配が一つあるとすれば、JTAの経営です。価格を下げれば搭乗率を維持することは可能と思われますが、それで採算をとれるかどうかは別問題。LCCを見習って、経営のスリム化が必要かもしれません。「県民の翼」を標榜している会社ですから、県民の期待に応えてほしいものです。

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