那覇~宮古、那覇~新石垣の運賃競争がスカイマークの参戦で激化。ついに3,900円運賃も登場で、旅行者には「行き時」に

2013年7月10日にスカイマークが那覇~石垣島線に参入することをきっかけに、那覇~宮古島・那覇~石垣島の両路線で運賃競争が激化しています。

那覇~宮古に関しては、スカイマークが3月末でいったん運休。それを受けてJAL系のJTAとANAが割引運賃を大幅値上げしました。ところが6月1日にスカイマークが運航再開させると、ふたたび運賃競争が始まりました。

JTA

さらに、7月10日にスカイマークは那覇~新石垣線を就航。那覇~宮古・石垣路線の普通運賃を5,000円に設定しました。対抗するJTAとANAは前日購入の割引額を7,000円程度に値下げ。さらに、スカイマーク便と競合する時間帯に関しては4,900円に再値下げしてきました。28日前まで購入の運賃に関しては、JTAが先得割引で4,500円、ANAが旅割で4,600円の最低運賃を打ち出してきています。

こうしたJTAとANAの値下げ攻勢を受けて、スカイマークは同区間に21日前購入のWEB割21を設定。その価格を3,900円に値下げしました。

スカイマーク

これに対し、JTAとANAが再値下げで対抗してくるかどうかはわかりません。宮古路線に関しては、スカイマークは過去、2,800円という安値を提示していました。ただ、今回は、そこまでの安値競争は避ける可能性もあります。これ以上運賃競争が続けば3社とも消耗しますし、とくに、他にドル箱路線を持たないJTAは苦しいでしょう。

9月13日には、那覇~新石垣にLCCのピーチ航空が就航します。ハッピーピーチでの価格は最低運賃が3,290円ですが、各種手数料などを含めると、スカイマークとの価格差はないか、むしろ高くなる可能性もあります。となると、ピーチも最低表示価格はもっと安くするかもしれません。

既存3社にピーチを加えた4社の運賃競争が今後どうなるか、予断を許しません。ただ、いつまでも4,000円程度の運賃水準が続くとは思えませんし、どこかの水準で落ち着くでしょう。

利用者としては安く石垣島や宮古島に行けるチャンスです。旅には「行き時」というものがあります。新石垣空港が開港して、新規就航ラッシュで運賃競争が起きている今こそ、宮古・八重山列島は「行き時」なのかもしれません。

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