「本州・北海道間フェリー」まとめ。たまには船旅で北の大地へ上陸してみない?

いよいよ夏が近づいてきました。夏の旅といえば北海道。最近はLCCも発達していますので、格安旅行の手段としてフェリーを使うことは少なくなりました。でも、やっぱり海の旅は楽しいもの。たまには海から北の大地へ上陸してみませんか?

ここでは、本州と北海道の間に就航しているフェリーをまとめてみました。所要時間はおおざっぱなもので、便や時間帯により多少異なります。

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舞鶴~小樽

新日本海フェリーが毎日運航しています。速力30.5ノットの韋駄天「はまなす/あかしあ」が快走し、1,061kmの距離を所要時間20時間で結びます。価格は安く、最安値は9,570円~。夏のお盆時期以外は学割20%割引も使えます。大阪なんばOCAT・神戸三宮バスターミナル~舞鶴港への接続バスもあり便利。関西からの北海道旅行によく使われる黄金ルートです。

新潟~小樽

新日本海フェリーが週6日程度運航しています。所要時間18時間。ウィラートラベルが新宿・TDR~新潟港の接続バスを運行しており、新宿~小樽のセット割引を9,090円~で販売しています。東京を夜出ると、翌々日の早朝に小樽に着けます。

敦賀~苫小牧

新日本海フェリーが毎日運航しています。所要時間19時間。2012年就航の新造船による運航で、最低運賃で乗っても桟敷席ではありません。苫小牧東港がやや不便な場所にあるためか、舞鶴航路より人気がありませんが、2015年7月から苫小牧東港~南千歳駅を40分1000円で結ぶ連絡バスが登場し、ちょっと便利になりそうです。夏のピーク時には札幌駅までの連絡バスも運行します。
新日本海フェリーすずらん画像:新日本海フェリーすずらん

敦賀~新潟~秋田~苫小牧

新日本海フェリーが週1便運航しています。所要時間は秋田~苫小牧が約10時間、新潟~苫小牧が18時間、敦賀~苫小牧が31時間です。敦賀~苫小牧間は、上記の直行便を利用したほうが便利ですが、30時間の船旅をたっぷり味わいたい方にはいいかも。敦賀~苫小牧の運賃は直行便と同じです。

名古屋~苫小牧

太平洋フェリーが仙台経由で隔日運行しています。距離1,330キロは国内最長、所要時間は40時間もかかります。往復とも19時に出発し、翌々日の午前中に目的地に着くというダイヤです。

仙台~苫小牧

太平洋フェリーが毎日運航しています。所要時間15時間。隔日で名古屋まで運航しています。

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大洗~苫小牧

商船三井フェリー「さんふらわあ」が毎日1~2便運航しています。距離754kmで所要時間18時間。東京駅~大洗港と、札幌駅~苫小牧港のバスがセットになったチケット「パシフィックストーリー」が9,990円~で販売されています。首都圏から北海道へフェリーで行く際の黄金ルートです。

八戸~苫小牧

川崎近海汽船「シルバーフェリー」が毎日4往復しています。所要時間7時間30分。噴火湾をショートカットする便利なフェリーです。東京方面からクルマで北海道を目指す際によく使われます。片道運賃が5,000円ですが、学割なら4,000円、八戸~苫小牧~札幌の高速バス・フェリーをセットにした「札幌・八戸なかよしきっぷ」が5,400円、さらに盛岡までの高速バスもセットになった「札幌・盛岡なかよしきっぷ」が7,100円です。青春18きっぷとの組み合わせにもよさそうです。

青森~函館

津軽海峡フェリーと青函フェリーが毎日各8往復しています。所要時間3時間40~50分。昔ながらの「青函航路」を味わいたい方向け。青春18きっぷを使った旅行者に宿代わりに深夜便が使われたりします。

大間~函館

津軽海峡フェリーが毎日2往復しています。所要時間1時間30分。下北半島を旅した後に函館に上陸すると、最果て感が漂って旅情溢れます。

北海道の遠さを実感できる!

北海道への旅は、フェリーを使うと時間はかかりますが、そのぶん旅気分が盛り上がります。飛行機では感じられない「北海道の遠さ」を実感することもできるでしょう。名古屋からなら2泊3日ですよ!

関西在住の方は、とくに舞鶴航路はオススメ。ぜひ一度お試しください。

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