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「日本最南端のスキー場」が、廃止危機をとりあえず乗り切る。「南ちゃん」の訴えが届いた?

日本最南端のスキー場として知られる五ヶ瀬ハイランドスキー場が、2018年シーズンも存続することが決まりました。近年の入場者数の減少で、廃止が検討されてきましたが、とりえあず乗り切った形です。

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刺激的なSM

五ヶ瀬ハイランドスキー場は、宮崎県五ヶ瀬町にある、日本最南端のスキー場です。南国宮崎ですが、標高1500~1600mを超える山岳地帯の北斜面に位置するため、スキーをするのに十分な積雪があります。最近は、「南ちゃん」をキャラクターにした、刺激的なCMでも話題を集めています。

1990年のバブル絶頂期に村営でオープンしましたが、バブル崩壊とともに経営が悪化。第三セクターに改組して一時期持ち直したものの、近年は利用者減少に悩んでおり、2016年シーズンの入場者数は過去10年で最少の3万2404人に落ち込みました。

五ヶ瀬ハイランドスキー場

画像:五ヶ瀬ハイランドスキー場ホームページより

ほぼ収支均衡に

運営会社の累積赤字は約2億7500万円まで膨らんでおり、運営を維持するために町が赤字補填を続けてきました。

村民からは批判の声も大きくなっており、村は「今季4万人の入場者数に達しなかったら三セクによる運営を見直す」と宣言、スキー場廃止も視野に入れ、背水の陣で運営にあたってきました。

「目指せ4万人!」をキャッチフレーズに、福岡市などから日帰りツアーバスの運行を依頼して集客に励む一方、経費節減にも取り組み、営業期間を2016年シーズンの100日間から80日間に短縮。「南ちゃん」は、「ねえ、お願い」「今シーズンは五ヶ瀬に来て…。」と涙ながらに来場を訴えました。

その結果、入場者数は目標の4万人にまったく届かない過去最少の約3万2000人にとどまったものの、赤字額は188万円にまで縮小。ほぼ収支均衡を達成し、2018年シーズンの運営継続を決めました。

五ヶ瀬ハイランドスキー場

画像:五ヶ瀬ハイランドスキー場より

インバウンドも期待しづらく

九州北部のスキーヤー/スノーボーダーは、手近なゲレンデとして広島・島根エリアのスキー場を好む傾向があります。そのため、五ヶ瀬ハイランドスキー場のメインの集客エリアは熊本、宮崎、鹿児島の3県にとどまります。

立地的にインバウンドも期待しづらく、人口減少やスキーヤー/スノーボーダーの減少、さらには地球温暖化まで考慮に入れれば、宮崎県のゲレンデを今後も維持していくのは難しいとは思います。

そんな状況で、とりあえず貴重なゲレンデが維持されたことは、なにより。宮崎みたいな南国でスキーができるって、やっぱり素敵です。(鎌倉淳)

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