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エクスプレス予約を一般カード利用者にも開放へ。東海道新幹線の「これからの最適な使い方」を考える

東海道・山陽新幹線のインターネット予約サービス「エクスプレス予約」が一般クレジットカード利用者にも開放されることになりました。JR東海が、「プラスEX」と「エクスプレス予約」のサービスの統合を発表したことによるものです。東海道・山陽新幹線をネット予約で利用するにあたり、「これからの最適な使い方」を考えてみましょう。

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エクスプレス予約とプラスEXとは?

現在、東海道・山陽新幹線にチケットレスで乗車したり、インターネット専用の割引きっぷを購入するには、会員制インターネット予約サービス「エクスプレス予約」か「プラスEX」の、どちらかの会員になる必要があります。

エクスプレス予約会員になるには、「JR東海エクスプレス・カード」かJR西日本の「J-WESTカード(エクスプレス)」、JR東日本の「VIEWカード」(「ビュー・エクスプレス特約」)のいずれかのクレジットカードに入会しなければなりません。

サービスの年会費は1,080円かかります。そのかわり、割引価格で東海道・山陽新幹線に乗車することができます。

プラスEX会員には、これら3カード以外の一般クレジットカード所有者も入会できます。年会費540円を払って入会すると、「プラスEXカード」が送られてきて、チケットレス乗車が利用できます。プラスEXにも割引きっぷはありますが、エクスプレス予約会員のチケットより割引幅が小さく、山陽区間では利用できないという制限もあります。

プラスEX

画像:プラスEXウェブサイト

プラスEXとエクスプレス予約を「統合」

これについて、JR東海とJR西日本は、2017年9月2日より「プラスEX」のサービスを「エクスプレス予約」に統合すると発表しました。プラスEX会員も、エクスプレス会員と同じ恩恵を受けられ、山陽区間でも利用できるようになります。e特急券のみの購入も可能になるほか、モバイルSuicaにも対応します。年会費もエクスプレス予約会員と同じ1,080円となります。

エクスプレス予約とプラスEX比較

画像:JR東海プレスリリース

プラスEXが利用できるクレジットカードは、JCB、三井住友VISA、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメックス、イオンフィナンシャル、セディナ、三井住友トラストクラブが発行元となっているものです。

主要なクレジットカード発行元は網羅していますが、全てではありません。たとえば楽天カードJCBは、発行元が楽天カードなのでプラスEXを使うことはできません。

JR3社系以外のカードに広く開放

さて、JRのプレスリリースでは「統合」という表現を使っていますが、見方を変えれば、エクスプレス予約の機能や特典が、一般クレジットカードユーザーに開放されることを意味します。これまでJR3社系カードに入会しないと受けられなかったエクスプレス予約のメリットが、それ以外のカード会員にも広く開放されるわけです。

唯一、グリーンプログラム特典(ポイント蓄積でグリーン車に乗れる制度)だけは対象外になりましたが、他のカード会社にはそれぞれのポイントプログラムがありますので、一概に不利とはいえません。

となると、利用者としては、東海道・山陽新幹線を利用するとき、どのカードを使ったらお得か、と考えてしまいます。

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航空系カードに集約する?

旅好きの方が真っ先に考えるのは、航空会社系のカードとの兼ね合いでしょう。現時点では、エクスプレス予約が利用できる航空会社系カードはJALカードSuicaだけですが、今後は他のJALカードやANAカードでも、プラスEXを通じてエクスプレス予約を使えるようになります。

となると、ショッピングポイントのマイル換算率の高い航空系カードを使って、エクスプレス予約をすれば、よりマイルが貯めやすくなりそうです。陸マイルを貯めている方は、エクスプレス予約も航空系カードに集約したほうが良いかもしれません。

どのカードが最適かは、クレジットカードの利用環境によるので、一概にはいえません。ただ、ポイントを集中させるなら、いま持っているJR東海エクスプレス・カードやJ-WESTカードを解約して、一般カードでプラスEX特約を付けるほうが最適化が図りやすいのでは、思います。

これからクレジットカードを作ろうとしているなら、たとえばイオンの無料クレジットカードを作ってプラスEXを付ければ、JR東海エクスプレス・カードと同じコストでエクスプレス予約を利用できることになります。イオンのショッピングでもポイントを貯めやすくなりますので、イオンで日常的に買い物する人は、JR東海のカードに入るよりもお得でしょう。

スマートEXの開始も視野に

ところで、プラスEXは2012年に登場したサービスですが、導入当初から中途半端な印象がありました。そのため、エクスプレス予約を一般開放する前段階の制度だろうという観測は以前からありましたし、今回の「統合」に驚かなった人も多いのではないでしょうか。

JR東海では、2017年9月末から、「スマートEX」という交通系ICカードによる新幹線乗車サービスを開始する予定で、エクスプレス予約とは別体系の料金制度になる見込みです。そのため、ICカード乗車制度全体をシンプルにする必要もあり、プラスEXの料金体系を廃止したという側面もありそうです。

一般クレジットカードで東海道・山陽新幹線を利用していこうと考えている方は、この「スマートEX」も視野にいれておきましょう。スマートEXは年会費無料ですし、手持ちの交通系ICカードを使って新幹線に乗れますので、新幹線乗車のための専用ICカードを持たなくて済みます。

エクスプレス予約の年会費は、割引価格で東京-新大阪を1往復すれば十分元が取れるレベルです。ですので、年に1度は新幹線を利用するなら、持っていて損はありません。ただ、滅多に使わないICカードが一つ増えるのは面倒かもしれませんし、新幹線の利用頻度がそれほど多くない人は、スマートEXの詳細が発表されてから、結論を出しても遅くなさそうです。(鎌倉淳)

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