北陸新幹線からE2系が引退へ。2016年3月ダイヤ改正で定期運用終了。臨時列車としては運行継続

北陸新幹線の「あさま」で利用されているE2系が2016年3月ダイヤ改正で定期列車での運用が終了することがわかりました。信濃毎日新聞が報じています。

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JR東日本の新幹線主力車両

E2系は1997年の旧長野新幹線開業あわせて開発された車両で、高崎~軽井沢間の急勾配に対応しています。旧長野新幹線「あさま」のほか、東北新幹線「やまびこ」などでも利用され、JR東日本の新幹線列車の主力車両として活躍してきました。

2015年の北陸新幹線開業にあわせて、新型のE7/W7系が同路線に投入されたことにより、東京~長野間のE2系車両の運用は激減しました。現在、北陸新幹線用のE2系は4編成32両が残るのみで、東京~長野間での定期列車は5往復だけです。

信濃毎日新聞2015年12月19日付によりますと、2015年12月25日からE2系の運行回数を減らし、座席数の多いE7系に切り替え、E2系は毎日運行ではなくなります。そして2016年3月26日のダイヤ改正時に定期列車での運用を終了し、臨時列車のみの運行になるそうです。

E2系

「E2系」を使った旅行商品も発売

JR東日本長野支社では、「往路専用臨時新幹線で行くE2系TYO 大作戦」という旅行商品を、2016年2月6日出発限定で販売しています。E2系を使った団体臨時列車が走るようで、その時刻は以下の通りです。

長野駅(7:46発)⇒上田駅(7:59発)⇒佐久平駅(8:09発)⇒軽井沢駅(8:19発)⇒大宮駅(8:57着)⇒上野駅(9:17着)

この旅行商品では、「さよならE2系」などの冠はなく、E2系の定期運行引退を謳っていません。ただ、それを見据えたものとみられます。(鎌倉淳)

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