デルタ航空がミクロネシア路線から撤退。サイパン、パラオ線を運休

日本人の「ミクロネシア離れ」映す?

デルタ航空が、サイパン、パラオ線を運休します。これにより、デルタ航空は日本発着のミクロネシア路線から撤退することになります。

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2018年5月に運休

デルタ航空は、現在、成田~サイパン線を1日1往復、成田~コロール(パラオ)線を週2往復しています。この両路線を、2018年5月6日を以て運休すると公表しました。

デルタ航空は2018年1月に成田~グアム線を運休しており、今回の2路線の運休により、日本発着のミクロネシア路線から撤退することになります。

成田~サイパン、パラオ線は、現在、デルタ航空だけが定期便を運航しています。国内他空港からの路線もなく、今後、日本から両島へ向かう場合、グアムなどでの乗り継ぎが必要となります。

サイパン、パラオ路線へは、ボーイング757-200型の改装機材を2017年11月に投入したばかりでしたが、それから約半年での撤退となります。

デルタ757
画像:http://news.delta.comより

ユナイテッド仙台~グアム線も運休へ

日本からのミクロネシア路線は、縮小が続いています。グアムへは、成田、中部、関西、福岡、仙台から便がありますが、仙台~グアム線はユナイテッド航空が2018年4月1日を最後に運休することを決めています。

日本からグアム、サイパンへの旅行がかつてほど人気でなくなってきたことが、ミクロネシア路線縮小の背景にあるようです。日系航空会社の自社便としては、日本航空が成田~グアムを運航しているだけとなっています。

ただ、LCCによる新規就航の動きもあります。すでに関西空港には韓国系LCCのティーウェイ航空が以遠権を使ってグアム線を運航。日系LCCにもミクロネシア路線を検討する動きがあり、実現を期待したいところです。

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