中部空港でLCCはどこまで増えるか? エアアジア・ジャパン就航、LCC専用ターミナルの建設も決定

中部国際空港(セントレア)で、格安航空会社LCCの路線が急増しそうです。エアアジア・ジャパンが拠点を設け、2016年春にも運航開始。これを受けて、中部空港では、LCC向けの第2旅客ターミナルを建設する方針を固めました。現ターミナルの南側に新ビルや駐機場を設けます。

これで、三大都市圏の国際拠点空港全てにLCCターミナルが設けられることになります。成田空港や関西空港に比べて出遅れていた中部空港のLCCですが、路線や利用者はどこまで増えるのでしょうか。

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2013年の計画が再開

各紙報道によりますと、中部空港の新ターミナルは、現在臨時駐車場として利用されている場所に建てられ、税関や出入国管理、検疫などの施設も設けられます。つまり国内・国際線共用のターミナルになるようです。

そのほか立体駐車場の建設も検討するなど、建物の仕様や付帯設備の規模を詰めており、年内にも決定するとのこと。2017~2018年頃に開業する予定で、年間300万~500万人程度が利用できる施設になります。

中部空港が最初にLCC向けターミナルの建設を表明したのは、2013年春でした。しかし、当時就航していたエアアジア・ジャパン(現バニラエア)が撤退したことなどから、同年10月に計画を凍結した経緯があります。

ところが、最近になって訪日外国人客の急増が中部空港にも及び、中国の春秋航空などLCC路線が充実。朝夕の国際線ラッシュ時にはターミナルの混雑が常態化してきました。さらにエアアジア・ジャパンが2016年春に中部を拠点として就航することが決まったの受け、計画再開となったようです。

中部空港写真:国土交通省ホームページ

成田、関西に次いで3空港め

日本の空港でのLCC専用ターミナルは、まず関西空港で2012年10月にオープン。成田空港でも2015年4月に開業しました。関西空港では2016年度のオープンを目指して2棟目の建設に着手しています。

こうした状況をみれば、成田、関西に次ぐ国際空港の位置づけの中部空港で、LCC専用ターミナルが建設されるのは自然なことにみえます。

関西や成田から遅れること3年で、ようやく中部にも訪れたLCCブーム。ターミナルを作ったからといって利用者が増えるという単純な話ではありませんが、これからもLCC路線が増えるのは間違いないでしょう。

一方で、空港利用者数では、中部空港は新千歳や福岡、那覇にも水をあけられています。新ターミナルがムダだった、とならないよう、より一層の路線の充実を期待したいところです。

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