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NHK「チョイ住み in パリ」が面白かった件。「暮らすように旅をする」は誰にでもできるか?

NHKプレミアムで2015年3月14日にオンエアされた「チョイ住み in パリ」。録画で見たのですが、いや、これ、むちゃくちゃ面白かったです。最近の旅番組では出色ではないでしょうか。90分間引き込まれて見てしまいました。

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その国にちょっとだけ住んでみる

見ていない人も多いでしょうから、簡単に説明をしましょう。というより、NHKのウェブサイトから引用します。以下、NHKオンラインより。

“チョイ住み”は、その街に、まるで引っ越したような、全く新しい旅番組。(中略)コンセプトは「その国にちょっとだけ住んでみる」。普通の家に住み、日用品を買い、食事を作り、近所の地図を覚え、その日ふと思い立った場所へ出かける。現地の人と同じ目線に立つことで、ガイドブックには載っていないその国の姿が見えてきます。

パリ画像:NHKオンラインより

チョイ住み in パリBSプレミアム
3月14日(土)午後9時~10時30分
出演/千葉雄大、武井義明

イケメン俳優と料理人編集者

海外でアパートを借りて短期的に「住む」気分を味わう。これをNHKは「チョイ住み」と名付けました。いや、NHKじゃなくても「チョイ住み」という表現は前からあるようですが、とにかく、旅行者の短期滞在を「チョイ住み」というそうです。

番組では俳優の千葉雄大と、旅行ガイド編集者の武井義明が二人でパリのルーブル美術館近くのアパートを借りて住みます。千葉雄大は超イケメン俳優でご存じの方も多いでしょうが、武井義明ってどなた? というか、こういうコンセプトの番組で男2人が住むの? とちょっと驚きました。

じつは、武井は編集者なのに驚くような料理人で、番組ではマーケットで食材を買い集めておいしい料理を作ってしまいます。一方の千葉雄大は海外にほとんど出たことがないようで、ヨーロッパ初体験の感動が画面から静かに伝わってきます。旅慣れた料理人編集者と旅にはウブな若手俳優の会話が妙にかみ合わず、それがまた面白い。

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なぜこの組み合わせ?

同じ部屋に住む、という番組を作る場合、普通のキャスティングなら女子2人か、男子2人に女子1人、あるいは男3人あたりになるでしょう。

なのになぜ男子2人が共演したのか、そもそもなぜこんな番組ができたかは、こちらのウェブサイトに書いてあります。要約するには長すぎるので、ご興味のある方は読んでください。

http://www.1101.com/anti_aging/2015-03-02.html

あまり書くとネタバレになるので、番組内容に関してはこれ以上触れません。

短期滞在者の視点

さて、この番組がなぜ面白かったのでしょうか。それは旅人の視点と短期滞在者の視点という二つの視点で重層的にパリという奥深い街を描いたからだと思います。

旅人の視点だけで番組を作ると、観光地とレストランのロケになってしまいます。一方で、長期滞在者の視点を入れると、仕事やら家族やら、生活が入り込みすぎてきてしまいます。それに対し、短期滞在者なら、生活の視点があまり入らない範囲で、旅と現地の日常の境界線上を描き出すことができます。

「Airbnb‎」を利用

この番組のもう一つの魅力は、私たちにも手が届きそうな旅を伝えてくれていることです。日程に余裕を持ち、観光をあまりしないと決めれば、こうした滞在型旅行は誰にでも可能です。

番組では部屋探しに「Airbnb‎」を使っていました。これは短期的な部屋の貸し借りをするためのサイトで、日本でも広まり始めています。こうしたサイトを使えば、海外でアパートに住むことが、それほど難しくなくなっています。

少し前まで、海外で短期のアパートを借りるのは面倒でした。現地の不動産屋をまわり、カギを借り、現物を見て、というような段取りを踏みまなければなりません。そのため、アパートを借りるまで、1泊か2泊はホテル滞在を余儀なくされることもありました。それが、日本にいながらウェブサイトを使って借りられるようになったのです。ですから、「暮らすように旅をする」ことは、誰にでも可能になりました。

「自炊旅」はいいネーミング

実は筆者も、少し長めの海外旅行ではアパートホテルを借りて「住む」気分を味わっています。ただ、「アパートホテル」の場合はキッチンが貧弱で、たいした料理は作れません。「Airbnb‎」で借りられるアパートは本格的な住宅ですから、キッチンが充実しています。ですから、料理を思う存分楽しめそうです。

武井のような料理の腕前を持った旅人はなかなかいないでしょうが、現地の食材を買って煮たり焼いたりするだけで、旅は数倍面白くなるでしょう。武井は、これまでもこんな旅をしてきて、「自炊旅」と名付けているとか。なかなかいいネーミングです。筆者もこれから使わせていただきます。

続編に期待

さて、この番組は、「新番組」とありますが、第2回目以降の放送予定が示されていません。どうもパイロット番組のようで、好評なら続編が出る、ということなのでしょうか。

であるならば、おもしろいから場所を変えて次も作ってください。今回はキャスティングの妙がありましたが、違うメンバーでも面白い番組になると思います。

ご覧になっていない方には、3月21日に再放送されます。

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