関西空港・淡路島航路が2017年春にも復活へ。関空・洲本が1時間で結ばれる!

関西空港と淡路島を結ぶ航路が復活しそうです。旅客船運航会社「淡路ジェノバライン」が、関西空港~洲本港間で2017春の運航開始を目指して準備を進めていることがわかりました。関空と淡路島間の定期航路が復活すれば、2007年以来です。

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淡路ジェノバラインが運航

今回、航路を復活させる淡路ジェノバラインは、現在、明石港と岩屋港を結ぶ旅客船を運航しています。関空~洲本航路では、同社が保有する高速船を使用する予定で、1日6往復程度の運航を想定しています。所要時間は1時間程度で、定員は約200名、クルマは運べません。
 
同社は2017年1月までには国土交通省神戸運輸監理部に事業開始を申請し、2017年4月の運航を目指しているそうです。

写真は、淡路ジェノバラインの高速船「まりーんふらわあ2」です。

まりんふらわー
画像:淡路ジェノバライン

高速バスと競合

関空~洲本にはかつて、洲本市などが出資する第三セクターが運航する定期航路「洲本パールライン」がありました。しかし、利用者は伸び悩み、2007年に運航を終了しています。

洲本パールラインの利用者が伸び悩んだ理由はいくつかありますが、高速バスとの競合が大きいでしょう。高速バスは洲本~関空間で最短2時間程度かかりますが、高速船なら1時間です。時間的には船に優位性がありますが、問題は乗船場へのアクセスです。

高速バスは淡路島内を貫く高速道路沿いに複数の停留所がありますが、船には港でしか乗れません。また、高速バスは関空のターミナル前に横付けしてくれますが、関空の乗船場はターミナルから離れています。船の利用者が伸び悩んだ大きな理由は、このアクセスにあるでしょう。

二次交通の充実を

それでも、今回、航路が復活する理由は、訪日観光客の増加と、それにともなう関西空港の利用者増が背景にあるとみられます。訪日客を淡路島だけでなく、四国にも送り込めれば、航路の利用者も多く見込めるでしょう。

そのためには、洲本港から徳島方面の高速バスとの接続改善や、島内各地のバス路線との連携など、二次交通の充実が課題になりそうです。(鎌倉淳)

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