2017年度上期の航空各社新路線計画まとめ。JALが羽田・ニューヨーク線開設、エアアジアは国内再参入目指す

日系航空各社の2017年度夏スケジュールの新路線計画がまとまりました。8.10ペーパーの縛りが解けたJALが羽田・ニューヨーク線に新規参入するほか、スカイマークが神戸・仙台線を復活、エアアジア・ジャパンも日本市場に再参入を目指すなど、「復活組」の路線が目立ちます。

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JALは「SKY SUITE」を新路線に投入

JALは、羽田空港昼間時間帯の国際線発着枠を活用し、2017年4月1日より羽田~ニューヨーク線を週7便運航で開設します。機材は777-300ERの「SKY SUITE仕様」。時刻表は以下の通りです。

JL006 羽田10:40→ニューヨーク10:35
JL005 ニューヨーク13:10→羽田16:25(+1)

この羽田発着枠は、現在ホノルル線で使用されているものです。そのため、JALは羽田~ホノルル線を成田に移管し、首都圏からのホノルル路線は成田に集約します。

JALは、国内線の新路線はありません。

JAL

ANAは宮古線に注力

ANAは国内線で、2017年6月17日より、中部・宮古線を新規開設します。ANAは最近、宮古線に力を入れており、2015年6月に関西・宮古線、2016年3月に羽田・宮古線の運航を開始したのに続き、中部は本土3都市目の路線となります。

そのほか、3月26日より、岩国・沖縄線を通年運航で再開します。機材はいずれもボーイング737-800型機です。

ANAの中部・宮古線と、岩国・沖縄線の時刻表は以下の通りです。

NH725 中部11:40→宮古14:20
NH726 宮古15:00→中部17:20

NH1267 岩国11:25→沖縄13:25
NH1268 沖縄15:00→岩国16:50

ANAは、国際線の新路線はありません。

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スカイマークは神戸・仙台線を再開

スカイマークは、経営破綻時に撤退した神戸・仙台線を2017年7月1日より1日2便で再開します。破綻後の路線再開は初めてです。

神戸・仙台線の時刻表は以下の通りです。朝夕1便ずつで、使いやすいスケジュールです。

SKY152 神戸07:20→仙台08:40
SKY156 神戸17:35→仙台18:55
SKY153 仙台09:15→神戸10:45
SKY157 仙台19:35→神戸21:05

このほか、神戸経由だった茨城・沖縄線を直行便に変更します。

FDAは山形・新千歳線を開設

地域航空会社のFDA(フジドリームスエアライン)は、3月26日より、山形・新千歳線を開設します。山形空港発着の札幌便は、経営再建中だったJALが2010年に休止して以来の復活となります。

山形・新千歳線の時刻表は以下の通りです。

FDA602 山形12:55→新千歳13:55
FDA603 新千歳14:55→山形16:00

また、冬季休航中だった静岡・丘珠線の運航を再開します。FDAは、静岡・新千歳路線を夏季ダイヤでは運航せず、札幌発着を丘珠に集約します。

静岡・丘珠線の時刻表は以下の通りです。

FDA173 静岡11:45→丘珠13:30
FDA174 丘珠14:00→静岡15:50

エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーは新路線の発表はありません。

ピーチは沖縄・バンコク線を2月開設

続いて、LCCです。ピーチ・アビエーションは、2017年夏ダイヤに先立つ2月19日に、沖縄・バンコク線を開設します(バンコク発は2月20日)。沖縄ハブを活かした新路線です。

沖縄・バンコク線の時刻表は以下の通りです(3月25日までのスケジュール)。

MM989 沖縄21:20→バンコク00:15(+1)
MM990 バンコク01:15→沖縄07:30
*MM989:日は25分遅発、水土は45分遅発
*MM990:月は25分遅発、木日は50分遅発

ピーチは、国内線の新規路線は発表していません。

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ジェットスターは上海路線を計画

ジェットスター・ジャパンは、2017年1月23日から成田・上海線の運航を計画していましたが、中国の航空当局の許可が下りず、延期となっています。

許可が下り次第、運航開始されるとみられますが、時期ははっきりしません。

ジェットスターの国内線新路線の発表はありません。

ジェットスタージャパン

バニラは関西・奄美線を新設

バニラエアは、2017年3月26日から、関西・奄美大島線を開設します。奄美路線は、成田発着に続き2路線目です。時刻表は以下の通りです。

JW873 関西12:25→奄美14:10(4月5日以降は10分早発)
JW874 奄美12:25→関西13:50(4月5日まで)
JW874 奄美14:40→関西16:05(4月6日~6月30日)

バニラは夏ダイヤに先立つ2月19日からは成田・函館線を、3月18日からは、関西・函館線を開設します。2017年上期の航空各社では、バニラが国内線新路線にもっとも意欲的といえそうです。

成田・函館線、関西・函館線の時刻表は以下の通りです(3月25日までのスケジュール)。

JW953 成田11:45→函館13:25(月火金日は10分遅発)
JW954 函館14:05→成田15:45(月火金日は15分遅発)

JW971 関西12:15→函館13:55(月火金は25分遅発)
JW972 函館14:35→関西16:45(月火金は25分遅発)

バニラエアの国際線新路線は発表されていません。

春秋日本はハルピン、天津線を開設

春秋航空日本は、夏ダイヤに先立つ1月28日から成田・天津線、1月29日からハルピン線を運航開始します。時刻表は以下の通りです(3月25日までのスケジュールです)。

IJ1031 成田12:20→天津15:25 月水土
IJ1032 天津16:35→成田20:50 月水土

IJ1051 成田10:40→ハルピン12:50 火木金日
IJ1052 ハルピン13:50→成田17:55 火木日
IJ1052 ハルピン13:55→成田18:00 金

春秋航空日本の国内線新路線は発表されていません。

エアアジア・ジャパンは中部・新千歳を計画

このほか、新規就航を目指すエアアジア・ジャパンが、2017年中に運航を開始します。中部・新千歳線と中部・台北線を予定しています。

エアアジア・ジャパンの新千歳線は2017年初めに運航を開始するというアナウンスもありましたが、現時点では、正式な就航時期やスケジュールは未発表です。

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