THEアクセス成田が2015年4月ダイヤ改正で大増便。終日10~20分間隔で運転、ピーチ機内でチケットも販売へ。

東京駅・銀座駅と成田空港を結ぶ格安バス「THEアクセス成田」が2015年4月8日にダイヤ改正を行います。1日全 121 便とこれまでの1.5倍の運転本数となる大増便を実施、終日 10~20 分に 1 本の運行になります。また、4月1日からはピーチ機内で東京駅行きのバス乗車券販売を開始します。

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運転本数は1.5倍に

THEアクセス成田は、東京駅・銀座駅~成田空港を結ぶ格安バスで、運賃は1000円。かつては平和交通の単独運行でしたが、2014年12月16日からJRバス関東との共同運行を開始しています。それにともない、東京駅の発着地も八重洲口のJR高速バスのりばに移転しました。

T今回のダイヤ改正は、4月8日の成田空港第3ターミナルビル(LCC専用ターミナル)開業に合わせたものです。第3ターミナルへの乗り入れを実施するとともに、成田空港行きは32 便から 54 便へ増便、成田空港発は47 便から 63 便へと増便します。成田空港近隣ホテル行きも含めると1日121便となり、運転本数が50%増の大幅増便になります。

深夜時間帯を除き、終日おおむね10~20分間隔の運転です。東京駅始発便も大幅に増えて、日中は30分に1本が東京駅始発となり、利用しやすくなるでしょう。都内深夜発の成田空港行き(2000円)も2便に増え(銀座駅 1:15、東京駅 1:20 発)、既存の銀座駅 1:05 発便は女性専用便となります。

THEアクセス成田

第3ターミナルは最後に到着

成田空港各ターミナル到着の順番は、日中便は 第2北→第2南→第1→ 第3。深夜早朝便は第3→ 第2となります。深夜早朝以外、第3ターミナルは一番最後なので、ご利用時にはご注意を。

成田空港発の順番は、第3→第2北→第2南→第1で、一部便は第2南始発、一方で第1を通過する便もあります。便によって停車するターミナルを変えて、第2南以下の利用者も乗りやすくします。

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成田空港で販売カウンターを確保

販売面でも、大きな変化があります。これまで、THEアクセス成田は車内での支払いが基本。便指定の乗車券は楽天トラベルで東京発しか販売されていませんでした。ところが、4月からは第3ターミナルにバス乗車券販売カウンターを確保し、成田発の便指定チケットの販売も開始します。

THEアクセス成田は、これまで成田空港に販売カウンターがありませんでしたので、初めてのカウンター開設となります。一方、これまでどおり空席があれば、予約なしの「飛び乗り」も可能で、現金、ICカードや回数券も利用できます。

楽天トラベルは終了

また、4月8日乗車分からは専用予約サイトの運用を開始し、バス発車時刻の1時間前まで乗車予約が可能になります。これにともない、楽天トラベル高速バスでの予約は、4月7日乗車分をもって終了となります。

4月1日からは、LCCのピーチ機内の成田空港到着便全便で、THEアクセス成田の乗車券の販売も開始。割引はなく1000円の定価です。ピーチは3月29日から成田空港路線を拡大し、関西、新千歳、福岡に路線を持ちますが、その全ての成田到着便でTHEアクセス成田のバス乗車券を販売するわけです。これも大きな変化といえるでしょう。

JRおそるべし

これまで京成バスの「東京シャトル」に押され気味だったTHEアクセス成田ですが、JRバスとの共同運行開始以来、大攻勢に出ている様子がうかがえます。

アクセスしやすいJR東京駅八重洲口高速のりば移転に続き、成田空港第3ターミナルでチケットカウンターを確保。独自システムのインターネット予約による乗車券の販売を開始し、大幅増便も実施。どれもJRバスが味方に付いたからこそ実現した、という気がします。

まさにJRバスおそるべし、というところ。これに対し、京成バスの東京シャトルはどう反撃するのでしょうか。それも楽しみです。

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