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700系引退で東海道新幹線から「20世紀」と「喫煙車」が姿を消す。N700A系に統一、35年ぶり単一形式の時代に

東海道新幹線から700系が引退することが発表されました。JR東海の柘植康英社長が2015年10月22日に開いた定例会見で明らかにしたもので、最新仕様のN700A系車両を計20編成導入し、700系と置き換えていくとのことです。

700系は1999年に営業運転を開始した、東海道新幹線では最後の「20世紀仕様」の車両です。これで、東海道新幹線から20世紀に投入開始された車両がすべて姿を消すことになり、同新幹線の車両形式はN700A系で統一されます。また、すべての新幹線から喫煙車両もなくなります。

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第4世代の5種類目

東海道新幹線の第1世代の車両はいうまでもなく0系です。以後、100系、300系、700系の順に投入されており、700系は第4世代にあたります。300系と700系の間にはJR西日本が開発した500系も走っていますので、それを含めれば、700系は東海道新幹線を走行した5種類目の営業車両ということになります。

1997年に営業運転を開始した500系はJR西日本独自開発でしたが、その2年後に投入された700系はJR東海とJR西日本が共同で開発した車両です。その後、東海道・山陽新幹線を走る車両はすべて両社の共同開発の形をとっています。

700系の営業運転開始は1999年。20世紀に投入開始された最後の新幹線車両です。700系の終わりは、東海道新幹線から「20世紀仕様」の車両形式が姿を消すことを意味します。

700系

2020年春までは後継車両なし

700系に続くN700系は2007年に登場しましたので、700系が最新型だったのは8年間にすぎません。第1世代0系(1964年)から第2世代の100系(1985年)投入まで21年かかっていることを考えると、民営化後の世代交代は早いですね。ちなみに、100系から300系(1992年)へは7年間、300系から700系までも7年間です。

最新のN700A系は2011年の投入で、N700系の営業運転開始からわずか4年後に登場しています。ただ、N700AはN700系の同一車両のマイナーチェンジですから、N700系は現時点で8年間、東海道新幹線の最新車両として君臨しています。

JR東海は、N700系の初期車両(0番台)全80編成をN700A系に改造しています。この改造は2015年8月に終了しました。そして今回、最新仕様のN700A系車両を計20編成導入し、2019年度までに営業運転を開始する旨を発表しました。

0系以来の単一形式

これは、2020年春まではN700A系の後継車両を出さないことを意味します。となると、第5世代N700系(N700A系含む)は2007年から2020年まで、少なくとも13年は最新車両形式として東海道新幹線に君臨し続けることになるようです。第1世代の0系以来の長さです。

JR東海は、「この投入が終了する平成31年(2019年)度末には700系の置き換えが完了し、すべての車両が快適性、環境性能に優れた『N700Aタイプ』となり、最高速度が285km/hに統一されます」と発表しています。

つまり、2020年春には、東海道新幹線を走行する車両はN700A系のみになることを予告しているわけです。過去、同新幹線で複数の車両形式が混在しなかったのは0系の時代だけですから、単一形式は1985年以来35年ぶりとなります。

44年かけて「禁煙車」のみに

700系の引退は、新幹線から喫煙車が消えることも意味します。現在、新幹線で喫煙車両が設けられているのは16両編成の700系のみです。N700A系には喫煙車はなく、「喫煙ルーム」があるだけです。

すでに、山陽・九州新幹線のみを走行する8両編成の車両は700系も含め全席禁煙になっています。JR東日本の新幹線も全席禁煙で、それに乗り入れるJR北海道の新幹線も全席禁煙になるとみられます。

2020年に16両編成の700系が引退すれば、1976年に「こだま号」16号車に初めて禁煙車が設置されて以来、44年かけて全新幹線が全席禁煙になります。「20世紀仕様」の車両とともに、「喫煙車」も姿を消すことになりそうです。(鎌倉淳)

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